
逆転裁判6プレイ後の各キャラの印象を書いています。
成歩堂龍一
今回ナルホドさんは「異国の法廷で未知の制度に四苦八苦する」(1話、3話)というお役目でした。
その後5話では、初クライン法廷のオドロキくんをサポート。逆裁ストーリー的には第一線を退いた感がありますね。キャリア的にはまだまだこれから!でしょうが。
5話ではシリーズを通して初めて「民事裁判」が行われました。また、「顧問弁護士」というのもありそうでなかった、新しい風でしたね。
今後のシリーズではこういう方面もあったりするのでしょうか…。ドラマティックな演出がしにくいので、今回のように結局殺人に結びついちゃうかもしれませんね。
5話のラスト、オドロキくんの勝利を祝福するシーンが個人的にはとても印象に残っています。
「それよりも…きみが見せた最後まであきらめない姿勢。見習わせてもらうよ。」
「オドロキくん。本当に…成長したね。今のきみには弁護士として…尊敬の思いさえ感じるよ。」
なるほどさんは性格的に手放しで人を褒めるようなことは絶対にしませんから、ちょっと感動しました。
このシーンを見て思い起こされるのが、逆転裁判3のラスト、成歩堂さんの師匠である綾里千尋さんの発言です。
「さすが、なるほどくんね。今日の弁護…まさに、最高だったわ」
「あなたは今日、弁護士として最高の仕事をしたのよ。もう、私から言うことは、何もないわ」
私にはあの場面が重なって見えたような気がしました。師匠から弟子へ、思いが引き継がれていく。それを実感できる素晴らしいシーンだと思います。

神乃木荘龍弁護士から綾里千尋弁護士へ
綾里千尋弁護士から成歩堂龍一弁護士へ
成歩堂龍一弁護士から王泥喜法介弁護士へ
思えば、シリーズを通してこれだけの思いが引き継がれてきたんですね
御剣怜侍
前作より晴れて検事局長になってしまったので、今後の作品でも立場上、裏方に徹することになるのかなと思います。
今回も圧倒的なサポート力で地味に活躍されていました。
5話の人質交換のために全員でクライン王国へ行く場面、指名手配犯をチャーター便に載せてしまって「うまく誤魔化す」ってどれだけの権力があればできるのやら…。
ユガミ検事といい、ナユタ検事といい、担当検事の任命の陰にも御剣さんありですから、裏で逆裁を操っていると言っても過言ではないですね。
5話ではナルホドさんとタッグを組んで調査する一幕もあり、古参プレイヤーにとっては嬉しい場面でした。
「こうして肩を並べて調査する日が来るとはな」と発言していましたが、本当に嬉しそうでしたね。

御剣さん、めちゃくちゃ丸くなりましたよね。逆裁1のDL6号事件のくだりで無罪になったとき、笑いもできずありがとうもなかなか言えなかった程だったのに…笑
ここまでに至るにはナルホドさんと法廷を共にしたり、イトノコ刑事とともに調査するのもさることながら、逆転検事シリーズのミクモちゃんがいい仕事してくれたのではないかなと個人的には思っています。
綾里真宵
逆転裁判3後、焦らしに焦らされようやく登場です!
大人っぽく見せる術を知った、そのままの真宵ちゃんという感じでしたね笑
トノサマンのかばん使ってるとことか、家族写真でトリサマン突き出しちゃう感じとか、ホント変わらないなーと思います。
逆転裁判3からおよそ9年ほどの月日が流れています。
「弁護士資格再取得おめでとう!」と言っていることからも、ナルホドさんと定期的に近況は報告しあっている様子ですね。
年齢的には逆転裁判3時点のナルホドさんより年上になっています。(まじか…)
レイファ様に「歳の割に落ち着きがない」と言われていて、「確かに…」と思ったプレイヤーは少なくないはず。
それでもしっかり成長を感じるシーンがあります。
第3話の終盤、御魂の託宣や自分自身の存在意義で心揺れるレイファ様を諭すシーン。
「姫巫女としての誇りを、簡単に投げ出してはなりません」
「国民の幸せが何なのか、何が真実なのか…そして何が自分の役目なのかを…ご自分の目で見定めて、決めなければなりませんよ。」
女王様見習いと家元様見習いという近い境遇にある2人。
年齢も14歳と28歳というちょうど2倍なのは意図的なものを感じますね。きっとマヨイちゃんは当時の自分と重ね合わせたことでしょう。

いよいよ家元としての人生がスタートしますね。
逆裁1のときから、たくさんの人達がこの日を心待ちにしてきました。
はみちゃんのサポートがあればきっと大丈夫だろうと思います。
頑張れ真宵ちゃん!
王泥喜法介&ドゥルク
今作の主人公。
それにしてもオドロキさん、幼少期色々ありすぎません?笑
以下簡単にまとめてみました。
旅芸人と日本で有名な魔術師集団の座長の一人娘の間に生まれる。

優美さんに全く似てなくない?と思っていましたが、写真を見る限りお父様に激似ですね!
1歳くらいの時に、クライン王国で火事に巻き込まれ父親を亡くした。ドゥルクが命からがらオドロキさんを救い、実の子供のように育てた。
その後どのような経緯で日本に戻ったのかは不明。
必ず迎えに来てねとドゥルクに言った描写があるが、その後ドゥルクから音沙汰がなく、オドロキくんはクラインのことは忘れようとしていた。
そこから5話に繋がっていきます。
5話については別記事で詳細を書いているのでこちらもぜひ。
オドロキくんとドゥルクのやり取りで印象に残っているのはなんと言っても5話冒頭の「お寿司」です。
「お前に、みやげを持ってきたのだ。さあ、食え!」
「ホースケがヒモジイ思いをしているだろうと思ってな。」
「みんなで久々の家族団らんだ!」
しかしオドロキくんはそのお寿司を食べることを拒否します。
「正直今更オヤジ面されてもな…」
親に対する信頼を失っていたオドロキくん、手を付けなかったお寿司はその象徴とも言えます。
しかしドゥルクもまた、10数年以上ぶりに息子と再会するわけですから何を買っていけば良いのか、相当悩んだはずです。
お寿司といえばちょっとしたごちそうポジション。
日本食のことをよく知らない中でそんなことを知ってお寿司を選んだと考えると、
「ホースケがヒモジイ思いをしているだろうと思ってな。」
というセリフもなんだか不器用な親心が垣間見えて切ないような温かいような気持ちになります。
その後洞窟調査を経て、オドロキくんはお寿司に口をつけてくれます。
十数年という長い空白があっても、ドゥルクへの信頼はそう簡単になくなるものではないとわかる大切な描写です。
オドロキくんは今後、ナユタ検事とともにクラインの法制度を整えていく一大プロジェクトに関わっていきます。
きっとこの二人の”兄弟”がいれば法曹界は明るい…
そう思った時、蘇る逆転のガント局長のセリフが頭に浮かびました。
「なあに、大丈夫だって!ナルホドちゃんに、御剣ちゃん。この、ふたりがいれば。きっと…さ。」
「…だって、今。ボクにはね。”始まり”のメロディが聞こえているんだからさァ!」
次のシリーズ作品にも出るのか、それとも別作品としてスピンオフが作られるのか…今後のオドロキ君にも目が離せませんね。
お元気で、オドロキくん!
ナユタ・サードマディ
クールなのに物言いが…なんというか口が悪いですよね。
弁護士と検事、手を組んで真実を導き出す素晴らしさをよく知っている古参プレイヤーからすると、「ド腐れ弁護士」とか、依頼人を信じることに対する否定的な態度は結構イライラしました。

5話アマラ様の尋問で分かりますが、この口の悪さは母親譲りのようです。
アマラ様、酒癖悪そうですよね…笑
ナユタ検事は物語の根幹に関わる秘密をいくつも抱えていましたが、作中を通してほとんど取り乱す様子はありませんでした。
全話を通して「諦めなさい」としつこいくらい何度も言っていましたが、自分に言い聞かせていた側面もあったのでしょう。
ちょっとかわいそうなのが、弱みを見せなかったことでプレイヤーからかなり嫌われてしまっている点ですね。
予測変換が「ナユタ検事 嫌い」「ナユタ検事 無能」と出てきます。苦笑
また、1つ気になったのが、実の父親であるドゥルクの最期の願いが「ホースケに会いたい」だったことです。
実体が無くなったことで指名手配であっても日本を訪れることができますから、今しかない、と思ったのかな…。
真宵ちゃんがオドロキくんにドゥルクの最期を伝えた時、ナユタ検事はどんな気持ちだったのでしょうか…。
もちろん嫉妬するわけもないでしょうが、ちょっと複雑だったかもしれませんね。
なにかのめぐり合わせで今後、霊媒されたドゥルクと対面できた日には、腹を割って親子の会話をしてほしいなと思います。
そしてなんと言っても、レイファ様との兄妹関係も見どころです。エンディングではレイファ様との関係で悩んでいる様子が描写されていました。
これからは「諦め」で自分を縛り付けることなく、笑ったり、悩んだり、悲しんだり、喜んだりしてほしいですね。
レイファ・パドマ・クライン
ナルホドくんのお目付け役として、調査に同行しました。
ある意味今作のアシスタント的存在。
ポカポカとナルホドくんの頭を叩くシーンは微笑ましかったです。

茜さんがかりんとうを投げつけるシーンと重なりました。
作品中で経過した時間はわずかですが、レイファ様はその中で大変に成長されました。
自分の役割であった御魂の託宣をナルホドくんに破られ、さらに尊敬していた父親はクーデターを企んでいた。自分は何も分かっていなかった。自分の信じていたものは間違っていた。
そんなショックや挫折を乗り越え、5話では覚悟を持って一度失敗した御魂の託宣に望むことができました。
恐らくこれによって、失いかけていた自信を取り戻すことができたと思います。
御魂の託宣のあり方や姫巫女の役割を自分自身で考え直し、他人の指摘にもきちんと耳を傾けることができるレイファ様はきっと良き女王になれることでしょう。
これからは厳しい修行を積んで、霊媒の特訓をしながら政治も行っていくというハードな毎日になりそうです。
まだ幼い部分もあり、時にはくよくよしてしまうときもあるかもしれませんが、ナユタ検事がうまくサポートしてくれることでしょう。
ツノ頭の彼も愚痴を聞いてくれるかもしれませんね。
希月心音
心音ちゃんは2作品目の登場ですが実際の法廷は今回は1回のみでした。
突っ込まれるとすぐに汗をかいて言い返せなかったり、ちょっと的外れな返しをしてしまったり。
発想力やとっさの切り返し力でも「オドロキくんと比べたらまだまだだな」と感じさせるストーリーだった気がします。

普通だったらまだ大学生をしている年齢。勇盟大学に通っていた頃のリュウちゃんを思えば、無理もないかもしれませんね笑
諦めかけたとき、ユガミ検事に胸ぐらを掴まれるシーンが印象的でした。
レディにそれは荒っぽいんじゃないの…とも思いましたが、この二人の「腐れ縁」だからこそですね。
さて、オドロキくんが事務所を離れ独立したため、これからは心音ちゃんの時代になるのでしょうか…?
そういえば裁判官を目指しているしのぶちゃんとの辛味も今後期待できそうですね!
年齢的にはまだもう少し先でしょうが。
成歩堂みぬき
みぬきちゃんもついに大ステージ&留置所デビュー!
このゲーム、メインキャラクターは留置所入ってなんぼなとこありますよね。
法廷ではプロ根性で或真敷一座の教えを守り抜きました。
いつも笑顔のみぬきちゃん、かっこよかったです。ファンが多いのも頷けますね。
物語終盤、みぬきちゃんはオドロキくんの独立に反対していました。
逆裁4からオドロキくんのアシスタント役でしたから、一緒にいた時間もそれなりに長いわけです。
今回のシノヤマPの件に限らず、私達の知らないところでも要所要所でみぬきちゃんはオドロキくんに救われていたと思います。
結果としてオドロキくんは独立の道を歩むことになりました。
これをきっかけにみぬきちゃんもどんどん成長していくのでしょうか。
そして恐らくこれから、「例の告知」もされるかと思います。みぬきちゃんとオドロキくんの関係がどうなっていくのかも楽しみですね!
その他
ボクト・ツアーニ
何気に重要な証拠を持ってきてくれた。
これから発展していくであろうクライン王国でたくさんツアー客がつくといいですね。
ポットディーノ・ニカワス
証言がまるで歌のように流れるのはかなり新鮮な感じでしたね!
ゲームテンポが落ちると否定的な意見も見かけましたが、私は結構好きでなんだか癖になってしまいそうでした。
ミスターメンヨー
或真敷一座のポスターを見ると、一人だけ格好がちょっと違うというか、「とってつけた感」があってこれはちょっと残念だったなあという印象です。
わざとかもしれませんが。
グンソウさん
個人的に今回一番のお気に入りキャラ。
オドロキさんと和解したときに、どら焼きとお茶を持ってきてくれたシーンで心奪われてしまいました笑
まとめ
今回もたくさんの魅力的なキャラクターが登場しましたね。
皆さんのお気に入りのキャラクターも教えてくださると嬉しいです!

今回もイトノコ刑事は出てきませんでしたね。御剣検事が現場から遠のいて、相棒を失ってしまったからでしょうか?
刑事ポストはアカネさんが持っていっちゃいましたし…。ご飯ちゃんと食べられてるか心配ッス。
なんかまた逆転裁判6やりたくなってきたかも…と思ったのですが、3DSはもう生産終了してますし、そろそろSwitchとかに移植されてもおかしくないかな~と思うんですがまだなんですよね。
もう発売から5年経過しているので、逆転裁判4・5・6パックとかあってもいいと思うけどな~。(逆裁4に至っては2022年で15年…!!!)
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